
ピアノを習っていて、「将来、音大に通いたい!」なんて夢を見ている子も多いのではないでしょうか?
でも、マンションで毎日練習するとなると、近所への騒音が気になるところ…。
そこで、マンションでピアノを弾く場合の防音対策について調べてみました。
マンションで楽器を弾きたい!絶対に行うべき3つの防音対策『ピアノ編』
方法① 部屋自体を防音ルームにリフォームする
楽器を昼夜問わず練習したい場合、一室を完全な防音ルームにリフォームするのが一番の対策になります。
【床材】防音性の高い物に張り替え、その下へ吸音性のあるマットや遮音性のある素材を敷き詰める事で、下の階への振動や騒音を軽減出来ます。
【壁】壁の中に遮音性のある素材を入れて二重構造にする事で、壁からの音漏れを軽減出来ます。
【窓】複層ガラス等の防音性の高い窓に替え、更に内窓を付けると防音効果がアップします。
【換気口】見落としがちですが、防音機能のある物に替えれば、外への音漏れを防止出来ます。
ここまでの部屋を作ろうと思うと、費用は安く見積もって200万前後、良い素材の物を使ったり部屋が広かったりすると350万程度はかかります。
また、工事期間は2週間~1ヶ月程必要です。
ただ、周りへの騒音を気にせずピアノの練習に専念したい場合には一番効果的な対策と言えます。
方法② グランドピアノだけを囲う組立式の防音室を置く
部屋自体は今のままで、組立式の防音室でピアノだけを囲うという方法もあります。
3畳ほどの大きさでピアノを囲うだけなので、部屋全体のリフォームは不要です。
メーカーやサイズによりますが、100~150万程度で設置出来るので一室リフォームよりは安くなりますし、1日もあれば設置出来ます。
ただ、部屋の中に大きな箱があるので圧迫感を感じますし、中で弾いていてもそう感じる人がいるかもしれません。
また、冷房が無い物が多いので、暑い夏は注意が必要です。
方法③ 防音グッズをフル活用する
大掛かりな工事はせずに簡単に出来る防音対策として、防音グッズをフル活用する方法もあります。
例えば…
・床に防音マットレスを敷く
・吸音パネルを壁一面に貼る
・カーテンを防音性のある物に替える
・窓の隙間に隙間テープを貼る
といった方法です。
これらは、どれもインターネットで買えて、設置も簡単ですし、良い物を買っても30万もあれば十分です。
ただ、グランドピアノを昼夜問わず弾きたい場合、この対策だけでは不安が残ります。
ピアノの騒音はご近所トラブルに発展します!

ピアノが騒音トラブルに発展したケースについて調べてみると、色々な例がありましたので、いくつかご紹介します。
トラブル例①
21時くらい迄なら大丈夫と思って練習していたら、「うちの子は20時には寝る。睡眠の邪魔」と苦情が来た。
トラブル例②
昼間なら問題ないと思ったが、「夜勤で昼間は寝ている。うるさくて寝られない」「赤ちゃんが昼寝から起きてしまうから止めて欲しい」と苦情が来た。
トラブル例③
防音マットと二重窓で対策済だったが、「壁が振動して、壁掛け時計が揺れて落ちる」と苦情が来た。
等、色んなパターンがありました。
これからも分かるように、世の中には色んな人が居て、人それぞれの生活スタイルがあります。
ピアノの奏でる音は、ピアノを習っている人にとってはとても心地の良いものでしょう。
でも、楽器や音楽に全く興味がない人、試験勉強で集中したい人、寝ようとしている人等にとっては、ただの耳障りな雑音でしかありません。
家で楽器を奏でる以上、出来る限りの防音対策を練っておく事は必要でしょう。