
マンションの床の防音対策|二重床で騒音は消えるのか?
分譲住宅などの購入物件の場合、防音対策として二重床にするという選択ができます。
マンションが何階建てかなどの条件もありますが、リフォーム会社に相談して二重床が可能という事であればぜひ試したい防音対策と言えます。
二重床の構造としては、コンクリートに直接床を張らずに、少し隙間を開けて床を張るという形になります。
その空間があることにより、足音や物が落下した時の音を大きく軽減してくれることになります。
二重床は足音への防音効果が特に期待できるので、小さなお子さんがいてハリリ回ってしまって悩んでいるという家庭や、杖を突いて生活していて下の階に迷惑をかけていないか心配という年配の方にもおすすめできます。
特に小さなお子さんの足音は子育てが終わった世代にとってはかなりのストレスになる音で、騒音問題の中でも非常にトラブルになりやすい騒音になります。
事件に発展してしまった場合、被害者になるのが小さなお子さんであるという事も、早めに対策をした方が良い理由としてあげられます。
二重床のメリットとデメリット

二重床にはメリットとデメリットが存在します。
二重床のデメリット
二重床の最大のデメリットは費用が高額であるという事です。
こんなに高額になるんだったら防音がしっかりした他の物件を買っておけばよかったと思うケースもあるようです。
防音の効果はありますが、完全に音を消してくれるわけではありません。
二重床にしたからと言って喜んで走り回ったりしていると、下の階から苦情が来てしまうこともあるので、あくまでも防音のサポートをしてくれるという認識でいましょう。
他にも、施工的な話になりますが、フローリングの部分と支持脚ゴム部分の間にパティークルボードという合板がありますが、パティークルボード同士が擦れてしまうときしむ音が出てしまいます。
万が一きしみ音が聞こえるようなら、リフォーム会社に連絡して直してもらうようにしましょう。
二重床のメリット
デメリットを述べさせていただきましたが、そのデメリットをわかったうえでも二重床にするメリットは大きいと思います。
やはり普通の床と比べて防音効果は高くなりますし、何よりこそこそと歩かないといけないというストレスがかなり軽減されます。
以前は二重になった隙間にできた空間が太鼓のような音をうんでしまい、逆に下の階に迷惑をかけるというケースもありましたが、今では技術も進歩して太鼓減少もなく、技術の進歩を感じられます。
さらに、例えば床を完全に引っぺがして大掛かりな工事を行うという事であれば配管の位置の都合などで防音対策自体が不可能というケースもありますが、二重床であれば空間を作るわけなので、多くの場合は配管の位置などに影響されずにリフォームすることが可能になります。
まとめ
二重床はコストはかかりますが、気軽にできる防音対策として非常におすすめです。
お子さんが走るのを無理に我慢させて、家が息抜きできないなんてことにならないように、快適な住環境を築いていきましょう。