
マンション生活を送るにあたり、かなり重要な問題と言われているのが騒音問題です。
今まで全く騒音のトラブルがなかった方でも、引っ越しを期に一気に音との付き合い方を考えさせられるケースもあります。
騒音のトラブルと言えば2種類あります。
「相手がうるさい」ケースと「あなたがうるさい」ケースです。
引っ越し先で相手がうるさいと感じる場合は、今までのご近所さんが静かにしてくれていた常識人だったのだと考えられます。
逆にあなたがうるさいと言われるようになったケースの場合、今までのご近所さんが小さな音を気にしない方だったか、言いたくても言えない方だったという事ですね。
どちらにしても、一度騒音問題が起こってしまうと、その相手との今後の付き合いは非常に神経を使うものになってしまいます。
このページでは、よくある最低限注意しておきたい騒音を一覧にして紹介しています。
これからのマンション生活を快適に、そして大人としてご近所の方と付き合っていくための第一歩として参考にしてください。
マンションの騒音一覧
それでは、マンションの騒音一覧です。
良くありがちなものから順番に紹介しています。
心当たりのあるものは改善していきましょう。
誰もが他人事じゃない騒音

ここではだれもが他人事ではない騒音を3つ紹介します。
生活音の中でもかなり油断しがちな部分なので、この3つだけは忘れないよに意識しましょう。
足音
マンションの騒音で最も多いトラブルの一つとして足音があります。
ドタバタと歩く音からゆっくり歩くギシギシ音まで、気になる方にとっては毎日が苦痛の連続になります。
足音は真下の階の方にしかわからず、一度うるさいと感じさせてしまうと改善後も永遠に「上の階はうるさい」と言いたい放題に言われてしまいます。
消音タイプのスリッパをはいたり絨毯(じゅうたん)を引くなど、基本的な対策をしておきましょう。
声
マンションの壁はかなり薄い作りになっています。
戸建てであっても隣の声が聞こえることはあるくらいなので、壁でしか仕切られていないマンションでは隣に声が聞こえている可能性は非常に高いです。
相手にうるさいと指摘されることも避けたいですが、意外なトラブルとしてあなたの会話を盗み聞きされて問題が起こるというケースもあります。
あなたの部屋ではありますが、誰かに聞かれている可能性があることも考えながら不用意なことは言わないように過ごしましょう。
テレビの音
テレビの音が騒音トラブルを巻き起こすこともあります。
部屋を真っ暗にして重低音を楽しみながら映画を見るなんて素敵な時間ではありますが、見ていない相手からすると不快以外の何物でもありません。
音は隣近所に迷惑をかけ、重低音による振動は下の階に迷惑をかけます。
テレビのボリュームは常識的な音量にするか、大音量で楽しみたいならヘッドホンを使うなどの対策をしましょう。
家電製品の騒音

続いては一人暮らしの方や家事を担当している方が注意するべき家電製品による騒音を紹介していきます。
これも!?と驚くかもしれませんが、「それも!」と言われてしまう製品です。
洗濯機
洗濯機は家電製品の中でも騒音トラブルを巻き起こします。
日中であれば洗濯機を回して当たり前だと思いますが、現代では洗濯をする時間も人それぞれです。
明け方の5時に出勤するという方なら4時台のうちには洗濯機を回さなければなりませんし、どうしても夜中の時間帯にしか洗濯の時間が取れないというお宅だってあります。
時間的に迷惑をかけそうという方は、洗濯機の足の部分に防音マットを引くなど対策をしましょう。
ドライヤー
ドライヤーの音もうるさいと言われやすい騒音の一つです。
特にお隣が髪の短い中年男性だった場合、女性がドライヤーを使う時間にストレスを感じやすい傾向があります。
多少妬みの気持ちもあるという声も聞くので、ドライヤーの音にも気を付けましょう。
初めて一人暮らしをする女性がとりあえずで安いドライヤーを買ってしまうとトラブルの元なので、音が小さいタイプのドライヤーを買いましょう。
運動が好きな人の騒音

続いては部屋で運動をしたい方が注意するべき騒音についてです。
そんな音まで騒音って言われるものなの?と思うかもしれませんが、みんながみんな運動に理解がある方ではないので注意していきましょう。
ランニングマシン
ランニングマシンを使うと下の階にとっては騒音となります。
有酸素運動が部屋でもできるので利用したくなりますが、下の階にとっては微振動や独特の音がかなり不快なものになります。
ルームランナー的なものを使いたい時は、かなり音を抑えたタイプのものを選ぶか、そもそもマンションでは我慢するという選択をしましょう。
エクササイズ
エクササイズの音も下の階にとっては騒音となります。
身近なものではスクワットや腕立て伏せなどの上下運動はギシギシ音をうみ、足をバタバタさせるタイプのエクササイズは完全にNGです。
夫婦やカップルで生活している場合、セックスの最中にギシギシ音がすると苦情を言われるケースもあるので、体を動かす行為は防音対策を考えたうえで行いましょう。
パーティーが好きな人の騒音

ここではパーティーが好きな人、たくさん人が集まることがある人が注意するべき騒音を紹介します。
大人数が集まった時の騒音は、楽しんでいる側にとっては幸せな時間ですが、部屋で寂しく過ごしている方にとっては妬みも生まれ、かなり不快な騒音となります。
焼肉
焼肉パーティーを楽しむ声や音は隣接した住人すべてに不快な思いをさせている可能性があります。
テンションも上がり声も大きくなり、笑い声もかなり響き、更にはドタバタという足音も普段の数倍に膨れ上がるので、隣や下の階、更には上の階にまで迷惑をかけていることがあります。
煙が出るので窓を開けることも多く、その臭いまで相手をイラつかせるポイントになってしまいます。
集合住宅での焼肉パーティーは避け、お店や河辺でのバーベキューで代用すると良いでしょう。
飲み会
飲み会もマンションでは迷惑になります。
複数の人間が集まりお酒を飲めば、楽しくて声も大きくなりますし、気持ちも大きくなり騒音まで気が回らなくなってしまいがちです。
時にはケンカが始まり、怒鳴りあいになってしまうなんてことも・・・。
少人数でお酒を飲むのは問題ないですが、人数が増えるときは外や戸建を活用して飲み会を楽しみましょう。
ベランダの騒音

ベランダも騒音問題に発展しやすい場所の一つです。
自分たちのスペースではありますが、壁などの仕切りのない無防備な空間であることを認識しておきましょう。
バーベキュー
ベランダでのバーベキューは、近隣の方にかなり迷惑をかけます。
肉や野菜が焼ける音やトングがガチャガチャとぶつかる金属音。
当然楽しくて声も大きくなり、お酒を飲んでいればその騒音は更に大音量になります。
更にニオイで洗濯物を臭くさせてしまうことにもなり、理事会や総会でなどの管理会社を巻き込んだ問題にまで発展していきます。
マンションのベランダは共有スペースであるという意識を持ち、ガーデニングや日向ぼっこをする場所という認識でいるとトラブル防止になります。
掃除の音
ベランダは掃除をする際の音にも気を付ける必要があります。
掃除をすること自体は問題ありませんが、あまりドタバタと音を立てると両隣や上下などにダイレクトに騒音として聞こえることになります。
物置がある場合は金属がぶつかる音も不快になるので、ガシャガシャ音が出ないように注意しましょう。
ベランダはガーデニングを楽しむなど、音が出にくいことをするスペースとして活用しましょう。
楽器による騒音

こちらは音大生など限られた方に関係する楽器による騒音について紹介します。
イヤホンを使って音を出していない状態でも、うるさいと言われてしまう楽器もあるので覚えておきましょう。
ピアノ
ピアノを音ありでマンションで弾くなんて方はその時点でかなり非常識なのですぐにやめましょう。
しかし、音を出していない状態でも下の階からはうるさいと指摘されることになります。それがグランドピアノのペダルを踏む音です。
ヘッドホンをするなどピアノの音以外が聞こえなくなっている状態だからこそ、ペダルを踏みこむ音にまでは気が回らなくなりがちです。
防音マットを引くなど下の階への配慮を忘れないようにしましょう。
ドラム
ドラムをたたく音もピアノに続きトラブルになりやすいものです。
たたいている本人的にはヘッドホンからしか音はしていないと言いたくなりますが、周りにとってはそうではありません。
物をたたく音、足を動かす音がリズミカルに響いてくるので、外部の方からはかなり不快な音が鳴り続ける状態になります。
ギターなどヘッドホンで騒音を防ぎやすい楽器もありますが、ドラムは騒音問題につながりやすいと覚えておきましょう。
赤ちゃんの騒音

赤ちゃんの騒音は「にぎやかでいいわね♪」と優しい言葉をかけてくれる方もいますが、神経質な方にとっては幸せそうであることがイラ立ちを倍増させているケースもあります。
弱い立場の赤ちゃんが犠牲になる事件に発展することもあるので、大切な赤ちゃんを守るためにもパパやママは覚えておきましょう。
赤ちゃんの泣き声
赤ちゃんの泣き声はかなり通り、道路を挟んだ向かいのマンションの住人が「うるさい!」と苦情を言ってきたというケースもあります。
赤ちゃんが泣くことなんて当たり前という認識は、現代では共通意識として存在しないと考えた方が無難です。
親にとっては「元気で何より」「存分に泣いて良いよ」と思いがちですが、周辺住人のことを考えると、少しでも早く泣き止ませるように行動しましょう。
赤ちゃんを怒鳴る声
赤ちゃんを怒鳴る声もトラブルに発展しがちです。
生活のリズムが一変し、睡眠時間が不規則になり、ホルモンのバランスが不安定で起こりやすい時期に入るママは赤ちゃんを怒鳴ってしまうこともあります。
不安定なママにストレスを感じ、男性側も怒鳴りやすくなることもあり、必要以上に赤ちゃんを怒鳴ってしまうという夫婦も珍しくありません。
怒鳴り声が度を越えてしまうと近隣の方が警察に通報するというケースも出てくるので、一度冷静になってから怒鳴るほどの事なのかを考えるようにしましょう。
ゴキブリらしき騒音

マンションのトラブルと言えばゴキブリです。
ゴキブリ自体は騒音トラブルとは無縁のように思えますが、意外に当事者以外にもゴキブリの被害は広がります。
ゴキブリを見つけた悲鳴
ゴキブリを見つけた際、特に女性は悲鳴を上げがちです。
更に腰を抜かしてしりもちをつき、下の階に「ドスン」という大きな音が聞こえることもあります。
下の住人からしたら「悲鳴が聞こえて人が倒れた」という状況を想定するので、警察や管理会社へ通報するなんてことになることも。
ゴキブリで悲鳴を上げてしまった時は、近隣に事情を説明して事件ではないことを伝えて回ると不要なトラブルを防げます。
ゴキブリを追い回し叩く音
ゴキブリを追い回す音や叩く音もかなりの騒音をうみます。
ゴキブリを倒したいという一心で追い掛け回すその音はいつもの足音とは別格に大きなものになります。
更にたたき始めると何度も何度も全力で叩かないと逃げられてしまうので、バンバン音がかなり大きく何度も響き渡ります。
日ごろからゴキブリホイホイ的なものを活用するなど、音の出ないゴキブリ対策を行いましょう。