
マンションで騒音がうるさいと苦情が来ます。
始めは真摯に受け止めていたんですが、どれだけ静かにしても苦情が続いたので、おかしいと思い苦情を言ってくる住人について情報を調べてみると、どうやらクレーマー気質な人だったらしく、苦情が来なくなるまでなかなか大変でした。
そんなクレーマー気質の方との騒音問題が解決したので、「そんなにうるさくしていないのに苦情がくる」という方の参考になるお話だと思います。
マンションであった騒音の苦情
マンションであった騒音への苦情はこんな感じで変化していきました。
- 引っ越した当初の苦情
- 改善してほしいとの要望
- 更に求められる改善
- 怒鳴られ、暴力で脅される
それでは順番にどのような内容だったのかを詳しく説明していきます。
引っ越した当初の苦情
引っ越した当初、賃貸から購入マンションへ引っ越したことで今までよりも防音効果が上がっていると営業さんから説明を受けていたため、3歳の子供と車のおもちゃでガチャガチャと遊んでいました。
引っ越し当初という事もあり、子供もテンションが上がり、時間としては22時の後半で、今思えば非常識な時間にうるさいことをしてしまったなという状況でした。
すると下の階の方が初めての苦情を言いにやってきました。
苦情の内容としては「工事業者がいるのかと思って見に来ました」というものでした。
そして、話をするうちに「人が住んでいたら音くらいしますから大丈夫です、こんな時間(22時後半)に工事をしていたら問題だと思ったから…」という話でした。
生活音なら問題ないという事だったので、一安心と思い普通の生活に戻りました。
理解のある方でよかったと。
改善してほしいとの要望
「工事の音じゃなければ大丈夫」という話だったので、きっと子供のおもちゃのガチャガチャ音が不快だったんだと思い、夜になったらガチャガチャ音がするおもちゃでは遊ばないようにしました。
こちらとしては改善したつもりでしたが、再び下の方は苦情を言いに来ました。
その苦情の内容は…
「子供の走る音がします。22時以降は走らないようにお願いします」
というものでした。
走ると言っても、子供だったら部屋から部屋への移動くらいパタパタと走るのが普通だと、子育て世代なら思うのですが、その音もやめさせてほしいとのことでした。
子供のことをずっと見張っているわけにはいかないですし、目を離せば走って当たり前。
逆に走ることを止めた子供なんてかなりかわいそうだと思うのですが、そんな事情は関係なく、
「22時以降はお願いしますね!」と改善するように訴えてきました。
子供には申し訳なかったですが、22時以降は子供に走らないように伝えました。
親としては部屋から部屋への移動くらい走らせてあげたいのに…と、辛い気持ちになりました。
賃貸のころは「子供なんて走って当然!元気な証拠だから気にしなくていいよ!」って素敵なご夫婦が言ってくれていました。
みんながみんな子供は元気が良いと言ってくれるわけではないんだなと判断し、できるだけ静かにしようと改善していきました。
苦情は止まらない!更に求められる改善

「22時以降は静かにしてくださいね!」と苦情を言われたので、そのように生活していると、三度下の階の方がやってきました。
その日はうるさくしていたわけでもなく、時間も21時半だったため、「お!苦情以外で何かあったのかな?旅行に行ったお土産とか持ってきた感じかな?」なんて気持ちでドアを開けると、そこには不幸の塊のような表情の奥様が立っており…
「今何してますか?ギシギシって音がしてうるさいんですけど。いい加減にしないと理事会に訴えますよ。」
と言い、会話ではなくただそれだけ言って去っていきました。
「人が住んでいれば音くらいするから大丈夫」「22時以降は静かにしてほしい」という事で、その要望に応えてきたつもりでした。
騒音に敏感な方なんだと思ったので、22時以降以外にも夜は静かにしようという方針で生活していました。
そんな中で22時前に「ギシギシという音がする」という苦情が来たので、もうどうしろと?という感じでした。
それでも、うちが購入したのは中古の分譲マンションだったので、新築のころから住んでいる下の階の方の話は尊重したいと思い、できる限り静かに生活するようにしました。
それこそ日中も静かにしてあげようという方針を家族で決めたくらいです。
それなのに、まさかあんなことになるなんて・・・。
怒鳴られ、暴力で脅される

ある日の休日、その事件は起きました。
時間は13時ごろ、夫婦で子供と布団に入り、寝かしつけをするという穏やかで幸せな時間でした。
そんな中インターホンが鳴り、荷物かな?と思い妻が玄関を開けました。
子供はもうウトウトと今にも寝むりそうな状態でした。
眠りかけの子供の表情に幸せを感じていると、玄関から怒鳴り声が聞こえてきました。
「うるさい!!!子供が走り回ってる音が聞こえるんだよ!!!」
その声の直後、『ドンッ!!!』という何かを叩く大きな音が聞こえ、何事かと思い急いで玄関に向かい、妻から事情を聴きました。
妻の話では、玄関を開けると下の階のご主人が立っていて、怒鳴ってドアを叩いていったのだという事でした。
恐怖に震えながら話す妻の姿、ただならぬものを感じました。
これだけ改善してきて、神経を使いながら生活しているのに、男性が女性を暴力で脅すという行動に出たあのお宅は、正常ではない方なのだと悟りました。
騒音への苦情がなくなった

妻が暴力で脅されたことは許しがたいことだったため、すぐに下の階へ行き話があるので、インターホン越しで「直接話をしましょう、出てきてください」と呼びかける。
すると、
「出ていきたくない!話はこのままでもできるだろう!」
と、なぜか出てくる様子がない。
暴力を振るわれるとでも思っているのだろうか?
申し訳ないが、そのような犯罪行為は行わない。
「それでは事実確認をさせていただきます。先ほどは子供の走る音がうるさくて家に来たという認識で間違いないでしょうか?」
すると下の階の男性は、
「ああそうだ!子供が走り回ってただろうが!うるっせーんだよ!!!」
「そうでしたか、失礼しました。…ただ、あなたが来た時は子供を寝かしつけていたタイミングだったので、子供が走り回っているとしたらウチではありません。」
「・・・」
下の階の男性がしばらく沈黙してしまったので、続けてこちらから言葉をかける。
「今まではうるさくて迷惑をかけたこともあるかと思いますが、今回に関しては誤解なので、その点はわかっていただけましたでしょうか?」
「・・・」
男性はしばらく沈黙し、
「わかった」
と答えた。
「今回に限らず、上から騒音が聞こえるイコールすべてがウチの音という事ではないことがわかっていただけたと思います。次からは事実確認をしてからお話ししていただけるようにお願いできますか?」
「わかった」
「今回のことで妻は怯えてしまって、また暴力で脅されるんじゃないかと恐怖を感じています。本来なら警察に連絡したいような出来事です」
「・・・」
「ただ、こうして話してみて誤解だったこともわかっていただけて、次からは事実確認の上で会話ができるという事なので、今回に関しては警察への連絡はやめておきますね」
「・・・ああ」
「顔を見ながらお話しできればと思うのですが、それはできませんか?」
「できない」
「わかりました。では、また何かありましたらいつでも来てくださいね。」
「わかった」
「その時は顔を見ながら直接お話しできればと思いますので、よろしくお願いします」
「・・・」
「それでは失礼します」
「はいはい」
その後、下の階の住人がウチに来ることはなくなりました。
当然苦情を言われることもありません。
それでも、ウチはできるだけ静かにしてあげて、下の階の方たちに迷惑をかけないように心がけています。
だってかわいそうじゃないですか。
聞こえないはずの子供の走る音が聞こえてくるなんて。
幻聴が聞こえてしまっているのか、霊的なものなのか。
どちらにしても些細な音のために暴力をふるってしまうような小さな人間です。
こちらから何かしなくても、毎日が不幸なはずですから。